2021/3/22

まだまだ楽しい春スキー!スキー場は2021/4/4(日) まで

桜が咲く春。新学期の春。外でお祭りなど屋外行事がさかんになる春。みなさん、春と言えばそんなイメージですよね。でもここ北海道では、桜もポカポカ陽気もまだまだおあずけ。雪も多く残っていて、桜が咲くのは5月中旬頃でしょうか。

 

少しずつ気温が上がり、雪がとけ始め、雪質はザラメ状態になります。キラキラ輝くこの雪は滑っている時のスピードがでることと、春の光を浴びてゲレンデを一層きれいに見せてくれるため、大好きな人も多いです。

 

ルスツリゾートの圧雪とロングランの長いコースで、少し暖かくなった春スキーも充分に楽しむことができます!晴れた日のルスツの良さ、ぜひ確かめにきてください。今日はその一部をご紹介します。

日が長く、滑りやすい気温

3月中旬の日の出は午前5:45、日の入りは午後5:40頃です。夜の気温はマイナスになりコースの表面は固くなりますが、日が昇るのが早いおかげでリフトの営業が開始する前に雪は柔らかくなってきます。

 

この気温差がザラメ雪を作り、ゲレンデではシャバシャバだけどパウダーみたいな状態で楽しく滑れる「シャウダー」と言われています。英語ではトウモロコシのような雪面に見えるため「コーンスノー」と言われ親しまれています。

 

そしてもうひとつ、春スキーの醍醐味が「フィルムクラスト」。春の陽射しに当たって一度ととけた雪の表面が、午後の低い気温で再び氷り、雪の上に薄い氷の膜を作った状態を言います。この氷の膜は見た目もキラキラしてきれいな上、スキーをする時によく滑り、ターンも楽にできてとても楽しいです。

 

もちろん自然によるもので、いつも見られるわけではありませんので、行ってみてあったらラッキーですね。春は気温などにより、色んな雪の状態を楽しむことができます。朝と昼で変化しますし、コースの場所によっても変わります。

 

春スキーはパウダーを探すのではなく、雪質の違いや面白さを探すという別の楽しみ方があり1日中飽きることがありません。スキーシーズンはもう終わったと思わずに、春用のスキーワックスを用意して、ぜひもう一度遊びに来てください!

春の楽しみを見つけよう!

全37コースには春にもたくさんの楽しみ方があります。上級スキーヤーやスノーボーダーは8:30頃にイーストMt. へ直行し、クワッドやゴンドラに並びます。「イーストゴンドラ2号線」に乗車し、「イーストビバルディ」や「イーストティーニュ」コースの朝イチを堪能。「ビバルディ」コース脇の木々は澄んだ早朝の雪面に長い影を落とし、とてもキレイです。コース上部にはちょとした急斜面があり、ここもスキーヤー、スノーボーダーを楽しませます。

 

もう一つの選択肢は「イーストクワッド」に並ぶこと。このリフトを使うと「イーストティーニュ」コースの中腹に着き、最も早くMt.イゾラのヘブンリーエリアにアクセスできます。ヘブンリーエリアは東側に面しているので雪が最初に柔らかくなる場所。まず最初にヘブンリーエリアを、というルスツファンも多いようです。

 

ウエストMt. から滑り始めるのも良いですね。このエリアも東側に面していて朝日を浴びます。イースト・イゾラと比べるとコースは短いですが、テンポよく様々な滑りが楽しめるので、小さなお子様のいる家族や、仲間と撮影したり遊びながら滑るというシーンに最適です。

 

太陽の下でウエストマウンテンを楽しもう!

冬型の気圧配置では北よりの寒気がシベリアから運ばてきますが、3月になると高気圧に覆われる日も多くなり、暖かい空気が流れ込む日が増えてきます。天気は数日の周期で変わりますが、春の吹雪の後には、暖かい青空の日がやってくるという完璧なサイクルが北海道の春には続きます。

 

晴れた日にはルスツ周辺の壮大な景色を360度眺めることが出来ます。尻別岳周辺の様々な景色を、3つの山それぞれから楽しむことができます。

 

ウエストマウンテンからは、支笏湖の東側を囲む活火山、恵庭岳、風不死岳や樽前山が楽しめます。

 

イーストマウンテンからは、この地域のシンボルである羊蹄山や留寿都村、ニセコ連山が滑走時にも望めます。そして、イゾラからは洞爺湖、昭和新山、有珠山、太平洋まで眺めることが出来るんです。

 

春スキーの安全についての注意事項です。 毎冬の積雪量は、シーズン中の降雪量や気温によって異なります。 春になるとまさにその積雪の結果がハッキリとわかります。2月下旬から3月にかけて、自然発生的な雪崩や雪崩れ、雪割れなどが発生し始めます。 パトロールやリゾートスタッフはコースの安全性を確認し、雪山に亀裂が生じた場合には、危険なエリアをロープで閉鎖します。

 

標識には必ず従い、ロープは絶対に超えないようにしましょう。 また、春のバックカントリーには、さまざまな危険が潜んでいます。 スキーリゾートでは必ずルールに従ってください。また他の場所でバックカントリーをする際は、専門家に相談してください。

 

多くの人は雪で覆われた美しい白樺を北海道のイメージとして持っているかと思います。でも、晴れた青空の中の樹々もとてもキレイですよ!色のコントラストが写真にも最適。4月末に新しい葉っぱがつくまで裸ん坊の木は、3月の間は暖かい太陽の光を浴びようと、一生懸命空に枝を伸ばします。

 

さて、春スキーでは休憩も大事。シャバシャバの雪と暖かい気候は、パウダーシーズンよりも汗をかきます。適度に休憩を取りながらゲレンデを楽しみましょう。

ウエストMt. 山麓にある「スカーレッツカフェ」では、アイスクリームやパン、ケーキなどを販売しています。写真はルスツオリジナルの「アロニア」のソフトクリームです。目に良いと言われるアントシアニンがたっぷり入った「アロニア」は、自家農園ルスツファームで栽培されたものを利用。ほんのり酸味のある甘さはリフレッシュにピッタリです。

春スキーが終わったら・・・

真冬シーズンが終わると、ゲレンデ内の競争率が下がります。パウダー好きのスキーヤー達は、週末家で過ごすことも多くなり、スキー場の混雑は緩和され、ゆっくりとスキーを楽しむのに良い時期となります。寒さに焦ることなくのんびりと屋外スポーツも楽しめ、ゆったりした春スキーの感じ、なんか良いですよね。

 

ルスツリゾートのスタッフは、作業を夏期シーズンに切り替え、遊園地やゴルフ場の準備を始めます。スキーをしていると、遊園地や、ログハウスを除雪している様子などを目にするかもしれません。

 

ルスツリゾートの夏季営業は4月29日からです。ゴールデンウィークの営業に向けて、大雪のルスツを夏モードに変えるため、スタッフはやることがたっぷりあります!さぁ、もうひと頑張りです。

 

今シーズンのスキー場営業は2021/4/4(日) で営業を終了しますが、もっと春スキーを楽しみたいという方は、ぜひ、ルスツの兄弟ゲレンデ「中山峠スキー場」にお越しください。シーズンインとオフの時期のみ営業するこちらのゲレンデは、2021/4/1(木) から春営業をスタート。雪がある限り営業します。

中山峠スキー場

そう!春スキーって最高です

ルスツを知り尽くし行き着いた、最高の春スキーの楽しみ方をお教えしましょう。春の圧雪バーンは最高です。リフトが9時に動き出す前から待機して、朝一番のピステンバーンをお楽しみください。「イゾラ」、「スティームボート」、「ヘブンリー」エリアの順に巡り、誰よりも先に「ヘブンリビュー」を滑り楽しんだ後、イーストMt. に戻ってきましょう。のんびりと滑ったとして11:30頃でしょうか。本当に暖かい日は、午後の雪はかなりシャバシャバになるので、朝イチがおすすめです。

 

早目に切り上げ、お昼はウェスティン ルスツリゾートでランチタイムにしましょう。ロビーエリアにレストランがあり、宿泊のお客様以外もご利用いただけます。ルスツ高原ポークのソテーや、地元の食材を使ったメニューが揃い、ゆっくりとお食事をするのに最適です。朝から頑張ったことだし、、、生ビールやエスプレッソコーヒー、スイーツのケーキなども追加オーダーしちゃうのも良いですね。

 

最後に、真冬から春スキーまでシーズンを通してルスツにお越しいただきました皆さま、本当にありがとうございました。ぜひルスツのオリジナルビールで乾杯してください!ルスツリゾート内のショップで販売している「ルスツラブビール」。赤と白のラベルが目印です!スキーをした後、春の陽気な気候の中で乾杯してみませんか (運転手さんはごめんなさい)。

北海道の隠れた春の楽しみを見つけてくれた皆さま、ありがとうございました!来春また、ルスツでお会いしましょう!