2020/10/23
[イベントレポート] Rusutsu Trail タイムトライアル 2020
ルスツリゾートでは、2020/9/20(日) – 21(月) に3密を避けたランニングイベント「Rusutsu Trail Time Trial (ルスツトレイルタイムトライアル) 」を開催しました。大会は前回7月の大会に続いて、「密閉」しない屋外で、「密集」するタイミングをつくらない方法で、「密接」せずに参加できる、受付から競技終了まで、3密を避けたランニングイベントとなるよう工夫して開催されました。
競技はトレイルランニングとリレーの2種類を2日間分けて行い、9/20はトレイルランニング60km、30km、15km、5km。9/21はトレイルチームリレー40km、20kmです。通常の大会では一斉にスタートしてレースをするため、スタート時やコース上で密になってしまいます。本大会では3密を避けるため、時間差スタートしそれぞれの時間を計測し、トータルタイムを集計し後ほど順位を発表しました。
3密回避の大会のために使うのは、この小さな「Eカード」。もともとアクティビティメニューにある「オリエンテーリング」というスポーツで使われる測定用カードなのですが、機材にかざすと通過したチェックポイントと時間が記録されます。今回はそのEカードのチェックポイントを、スタートからゴールまでのルート上にいくつか設置し、ランナーはそのすべてのチェックポイントでEカードをかざしながらゴールまで進みます。チェックした時間が記録され、すべてのポイントの通過記録からコースを正しく進んだかも分かるようになっているのです。体に身に着ける計測チップなどとは異なり、手にもってかざさないと計測できないため選手にとっては不便さもありますが、電源のない山道などでも使うことができるため、「Eカード」を活用して3密回避の大会を行うことにしました。
それぞれスタートも密を避けて時間差で行うので受付もレースのスタート時間によっても異なります。レースのエントリーと精算はWebで事前に済ませてもらっています。受付では名前をチェックして検温し、ゼッケンや協賛品などをお渡ししてから、レースへの参加になります。
深夜?早朝? 3:30スタート!
まずはトレイルランニング60kmのスタートから。時間はなんと早朝3:30。まだ、夜明け前で真っ暗です。この暗闇のなか山のなかへ、すごいですよね。
次は朝9:00から、トレイルランニング30kmのスタートです。60kmと同じように時間差でスタートしていきます。朝スタートした60kmの選手たちはまだ走り続けています!芝生で応援しながら出走時間まで待機している家族や応援しながらのんびりくつろいでる方達もいます。
コースは冬はスキー場のゲレンデ
コースは冬はスキー場のゲレンデとなる山です。標高715mのウエストMt.のコースを登って降りると5km。
次は道路を渡ってイーストMt.へ。写真では右側の山です。標高868mのイーストMt.のコースを登って降りると、10km。あわせて15kmになります。信号で道路を渡って移動するので、Eカードのチェックポイントを置くことで、信号待ちの間はタイムを測定しない区域としています。これら2つの山のコースを、60kmコースは4周、30kmは2周、15kmは1周することで完走となります。スキーシーズンはゴンドラで簡単に山頂へ行けるますが、この山を走ったりしながら自力で登るなんて!
この日は9月の4連休の2日目なので、遊園地も大賑わい。スタート地点は、ホテルと遊園地の間の広大な芝生の広場なので、多くの人が通り過ぎていきます。スタート地点近くの屋台では炭火串焼きや焼きそばなどの軽食、ウェスティン ルスツのオリジナルスムージーやドリンクなど販売しており、遊園地へ行く人や応援の人達も購入してました。ルスツファームの羊肉の串焼きは臭みもなくジューシーでとってもおいしかったです。
よい天気の中、大会は順調に進みます。11:00からはトレイルランニング15kmコースの男子女子が時間差で続々とつづきます。12時からは5kmコースがスタートです。
お父さんはすでに長距離のレースに参加していて、これから小学生のお兄ちゃが5kmに参加するという家族連れのかた。小さい妹さん達と芝生でくつろぎながら応援してました。60kmの選手も30kmの選手も引き続きレースを続けており、選手たちがたびたび周回で回ってきます。山をみながら、この山に行って帰ってきてるのだな~と思うと、感心してしまいます。
選手の方からのイーストMt.の景色の画像をいただきました。なかなか見ることのできない夏のゲレンデの風景は不思議な感じです。こんな景色を見ることができるのもトレイルランニングの魅力なのかもしれませんね。
15kmコースがはじまりしばらくしてからでしょうか。いきなり雨が!しかもかなり強く降ってきました。
皆さん、足だけでなく、お尻や体も泥だらけです。そんなコンディションの中でも、みなさん一生懸命走る姿が印象的です。応援に対して「何度も転んで泥に泥が重なってるよ~!」と答えながら走っていく方も。
選手の方から画像を提供いただいた、イーストMt.の様子です。ところどころ川ができたり、泥で登りずらく手を使って登る箇所もあったようです!先ほどの青空とは打って変わってドロドロです。ジョギングシューズなどでは厳しい箇所もあったようで、リタイアする方も出てきました。
しばらくして雨は止み、続々とゴールする人も出てきました。あともう少しです!足も泥んこですが、みなさんパワフルに進んでいきます。
5km参加の方でもこの泥んこぶりです。
足洗い場もあるのできれいに洗えます。泥を落とした後はホテルの温泉を日帰り利用する方もいらっしゃいました。日帰り温泉は、バスタオルやハンドタオルや石鹸シャンプー、スキンケア用品なども揃っているので、手ぶらでご利用いただくことができます。
5km15kmの参加者さん達がゴールし、徐々に30km、60kmの方もゴールしました!皆様ゴールした後も仲間の方達と話していていたり、元気です。走らずに見ていただけでも感動です。大会1日目。お疲れ様でした~!!!!
チーム戦スタート!
翌日はチーム戦のリレーです。9:00からトレイルチームリレー 40 km。11:00~トレイルチームリレー20kmがスタートです。コースはウエストMt.の2kmコースを40kmが20周。20kmが10周です。1チーム1人~10人までで参加可能です。
40kmに参加は3チーム!高地トレーニングなどを行っている「ラグプラスノース」というジムのお仲間チームには前日の個人戦で60km女子1位、30km女子1位。15km女子2位の方がいらっしゃいました。ほかは少人数チームで「R&T」という職場のお仲間チーム。ライバル同士でチームを組んだ「MAMMUT北海道」は2人での参加だったので交互に走ってひとり20kmです!
20kmに参加のチームは9チームでした。職場のお仲間の方同士の方はポップアップテントで休みながら仲よく参加です。
小学校の同級生チームも元気に参戦!
リレーもそれぞれのチームの「Eカード」を持って走ります。後ほど区間タイムも見れるので、自分がどのくらいのタイムで走ったのかもわかります。
チーム戦なので待っている時間も多いですが、選手たちが走っていく姿が見えるので、応援しながら広い芝生でのんびりできます。チーム戦は最初の出走者のスタートは同時です。
タッチして交代です!Eカードは選手ごとに別々のものをもって走ります。
40kmの1位は、チーム「R&T」!爽やかな笑顔でゴールです!
20kmの1位は、チーム「反中祐介とそのお供達」!サロモンアスリートの反中選手は60km完走の翌日も参加ですがすごく早かったです。学生たちとチームを組んで、断トツ1位でした!
結果発表も3密回避のためレース終了後にWeb上で行いました。各完走者の方には全員にこのような記録証のデータをメールで本人にお送りしてます。通過記録がみれるので、区間によってのタイムも見れます。自分のタイムで、どこが早くてどこが遅かったのかなど後ほど見直すことができるので良かったというお声もいただきました。大会の結果はWEBでも詳しく公開しています。ぜひチェックしてみてくださいね。 大会成績
20日の早朝から、21日までの2日間の大会。210名という多くのご参加をいただき無事に大会を終了しました。ありがとうございました!7月の大会に続いてまた来てくれた方や、本州からこの大会のために来てくださった方や、別の大会に出る予定だったけど中止になりはじめてルスツの大会へきていただいた方など、様々な方が参加されていました。まだまだ課題もありましたが、皆さんが笑顔で走る姿をみて、スタッフ一同、イベントを開催してよかった!と感じています。表彰式が無いのはちょっと寂しいですが、1位~3位のほか、とび賞等、協賛各社様からいただいた賞品も含めて発送しました。協賛各社様、ご協力ありがとうございました。
今後も大会を開催していきますので、イベント内容が決まりましたら公式ホームページやSNSで告知させていただきます。今回は2回目ということで、1回目参加された方がスタッフに「また来たよ~」とお声をかけてくださる方もいらっしゃったりして、とてもうれしかったです。またぜひお越しください!これからはじめて参加される方も、子供から大人まで、レベルも初心者からベテランさんまで、色んな方達の揃う和やかな大会です。ぜひお待ちしています!