2022/4/14

科学の法則で読み解く!遊園地の仕組みと楽しみ方 ~後編~


遊園地オープンまであとわずか!みなさまにオープンまでのワクワクを感じていただくために、アトラクションをもっと楽しく遊んでいただけるネタを2編にわたってお届けしております。科学の観点から遊園地を学び、もっと深く理解し、楽しんじゃいましょう!さて早速後編スタート!

前編はこちら

その4|フリーフォールはどうして寝た状態で止まるの?


フリーフォールは40mの高さまで登り、そこから最高時速88kmで一気に垂直落下するのりもの。落下中は、無重力状態を味わえることから、宇宙飛行士の無重力訓練にも使われたという話もあるんです。さてそれでは、この速さで座ったままの姿勢で落下したら、着地点ではどうなってしまうでしょう?

最大5Gの力 (体重50kgの人だと250kgの力) が一気にかかることで血液が下半身に集まり、意識を失ってしまう恐れがあるのです。そこでフリーフォールでは、合力が大きくなる地点で客車を滑らせ倒し、寝た姿勢で止まるように設計されているのです。宇宙飛行士も寝た姿勢で出発し、そして戻ってくるのは同じ理由からなんですって。

その5|バイキングに乗るなら、どこの席が面白い?


遊園地の定番の乗り物のひとつ、海賊船がふりこのように左右に振られる「バイキング」。座る席によって、その怖さはずいぶんと違う、ということは遊園地ファンなら有名な話ですよね。このバイキングに関わる法則もやはり合力G。船の両端にあたる席では、最も振りがおおきくなる地点では無重力状態 (0G) となり、席から放り出されるようなスリルが味わえます。

人間には1Gの重力がかかっているのが通常の状態なので、逆にその力が全くない状態だとその浮遊感が怖いと感じるのですね。真ん中の席だと0.5Gと両端と比べ半分の力しかかからなので、比較的安心して楽しむことができますよ!

その6|スペースショットではのぼるのと落下、どちらが怖い?


最高速度65kmで急上昇&急降下する高さ60mのタワー型アトラクション「スペースショット」。その名の通り、宇宙ロケットの発射と地球着陸がコンセプトとなっている遊機具です。3.2.1のカウントダウンとともに急上昇、このとき最大4.9Gもの圧がかかり、下へ強く押し出されるような感覚を体全体に感じます。

そして、最高地点60mからの急降下時はマイナス1Gの上向きの力がかかります。通常人間は重力の関係で下向きに力がかかっているので、慣れない上向きの力がかかるとより一層スリルが増しますよね。内臓がふわっとしたあの感覚、きっと「落下の方が怖い」と感じる方が多いでしょう。

その7|大きなカーブを曲がるほうが運転は難しい?


ゴーカートでの運転、腕の見せ所といえばカーブですよね。同じ速度で走る場合、一番のくせものが小さい半径を持ったカーブ。カーブが急なほど、外向きの強い遠心力 (横G) がかかり、速いスピードだとスピンしてしまうことも多いんです。それを防ぐにはカーブの横Gが、道路とタイヤの摩擦によって生まれる向心力 (ものが円を描いて動くときに円の中心に向かって働く力) を越えないように運転すること。速度をカーブ前で落とし、カーブでは少し上げるとうまくいきますよ!カーブを制するもの、ゴーカートを制する。ぜひ挑戦してみてください。

GWはルスツリゾートへ!


いかがでしたでしょうか?改めてアトラクションを違う観点から見てみると「なるほど!」がたくさんですよね。
まさに「生きた科学館」の遊園地、ルスツリゾートに遊びに来ませんか?

ルスツリゾート遊園地は4/29 (祝) オープン!GWからみなさまのお越しをお待ちしております!